沼津の市街地のすぐ東に、沼津アルプスと呼ばれる山並みがある。最高峰の鷲頭山(わしずやま)でも約392m。数字だけ見れば低山だが、縦走すると累積標高差は1,300mを超える。
「低いから楽」ではない。アップダウンが連続し、ロープを使う斜面もある。 全山を縦走するコースタイムは8時間半、距離は14.1kmにもなる。
この記事では、縦走コースの数字と登山口をまとめる。沼津港の海鮮とセットで組む人にも参考になるはずだ。
※ ピンは香貫山。沼津アルプスはここから南へ連なっている。縦走は原木駅側から入り、この香貫山を越えて沼津駅へ下りる。 地図は指やマウスで動かせます。左上の「+」「−」で拡大・縮小できます。(地図:国土地理院 淡色地図/座標:国土地理院の住所検索)
沼津アルプスとは
7つの山が連なる低山の縦走路
沼津アルプスは、香貫山(かぬきやま)から大平山(おおひらやま)まで、7つの山が連なる縦走路を指す。北から順に、香貫山・徳倉山・志下山・小鷲頭山・鷲頭山・大平山などが並ぶ。
最高峰は鷲頭山で約392m。 富士山や南アルプスのような標高はない。
低山なのに「きつい」と言われる理由
アップダウンが連続するからだ。
7つの山を越えるということは、登っては下り、また登るを繰り返すということになる。標高は低くても、その積み重ねで累積標高差が1,300mを超える。
一部にはロープを使う斜面もあり、「2,000m級の山より疲れた」という声が出るのはこのためだ。
縦走コースの数字
原木駅から茶臼山登山口を経て、沼津駅へ下るコースの数字は次の通り。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 総距離 | 14.1km |
| コースタイム | 8時間32分 |
| 累積標高差(のぼり) | 1,300m |
| 累積標高差(くだり) | 1,305m |
| 難易度 | きつい |
| 登山口 | 原木駅 → 茶臼山登山口 |
| ゴール | 沼津駅 |
(出典:YAMAP 沼津アルプス縦走コース)
通過する山の順番
1. 茶臼山
2. 大嵐山(日守山)
3. 大平山
4. 鷲頭山
5. 小鷲頭山
6. 志下山
7. 徳倉山
8. 横山
9. 香貫山
9つのピークを越える。 これが「アップダウンの連続」の正体だ。
コースタイムの実例
実際に歩いた記録では、次のような時間配分が報告されている。
| 時刻 | 地点 |
|---|---|
| 7:20 | 原木駅 |
| 8:15 | 茶臼山登山口 |
| 9:10〜9:30 | 大嵐山 |
| 11:10 | 大平山 |
| 12:00〜12:30 | 鷲頭山(昼休憩) |
| 13:10 | 志下峠 |
| 13:40 | 志下坂峠 |
| 14:15 | 徳倉山 |
| 15:00 | 横山 |
| 15:20 | 八重坂峠 |
| 15:55〜16:30 | 香貫山 |
| 16:55 | 黒瀬バス停 |
朝7時台に出て、下山は夕方。丸一日かかる行程になる。
全山縦走がきつい人へ
香貫山だけなら、市街地から気軽に登れる。
香貫山は縦走路の北端にあり、沼津市街のすぐ東にある標高193mの山だ。展望台から富士山と駿河湾を同時に見られる。登山というより散歩の延長で登れる。
「沼津アルプスに興味はあるが8時間半は無理」という場合、まず香貫山からというのが現実的だ。
富士山を見るのが目的なら、他の場所もある。
行く前に知っておきたい注意点
低山だからと軽装で入らないほうがいい。
1. 累積標高差1,300m超。 数字の上では本格的な登山と変わらない
2. ロープを使う斜面がある。 手を使う場面があると考えておく
3. コースタイム8時間半。 日の短い季節は、下山が暗くなる可能性がある
4. 水と食料は自分で持つ。 縦走路の途中に店はない
5. エスケープルート(途中で下りる道)を事前に調べておく。 峠ごとに市街地へ下りる道があるので、体力に応じて切り上げられるようにしておきたい
登山届と、当日の天候確認は忘れずに。
沼津港とあわせるなら
沼津アルプスの縦走は沼津駅がゴールになる。下山してから沼津港へ向かうこともできるが、沼津港の店は昼で閉まるところが多い。
夕方に下りてくるなら、夜も開いている店を調べておきたい。
下山後に温泉に寄るという選択肢もある。
まとめ
沼津アルプスは、低山でありながら本格的な縦走が楽しめる山並みだ。
- 最高峰は鷲頭山の約392m。7つの山が連なる
- 全山縦走は距離14.1km・コースタイム8時間32分
- 累積標高差はのぼり1,300m・くだり1,305m。難易度は「きつい」
- 原木駅から入り、沼津駅へ下りるのが定番のコース
- 9つのピークを越えるため、アップダウンが連続する
8時間半が難しければ、香貫山だけでも十分に眺めがいい。 縦走路の北端にあたるので、「沼津アルプスの入口」を体験できる。
よくある質問
Q. 沼津アルプスの縦走にどのくらいかかりますか?
コースタイムは8時間32分。 距離14.1km、累積標高差はのぼり1,300m・くだり1,305m。朝7時台に出て、下山は夕方になる行程だ。
Q. 標高が低いので楽ですか?
楽ではない。 最高峰の鷲頭山でも約392mだが、9つのピークを越えるためアップダウンが連続する。累積標高差が1,300mを超え、難易度は「きつい」とされている。
Q. 登山口はどこですか?
原木駅から茶臼山登山口を経て入るルートが一般的。ゴールは沼津駅になる。
Q. 途中で下山できますか?
峠ごとに市街地へ下りる道がある。 ただし事前にどこから下りられるかを調べておきたい。体力や日没の時間に応じて切り上げられるようにしておくと安心だ。
Q. 短時間で登れる山はありますか?
香貫山なら市街地から気軽に登れる。標高193mで、展望台から富士山と駿河湾が見える。詳しくは沼津市の香貫山ガイド|富士山が見える展望台と行き方にまとめている。
Q. 下山後に食事できる場所はありますか?
沼津駅がゴールなので駅周辺で食べられる。沼津港へ向かう場合は、港の店は昼で閉まるところが多いので沼津港の夜ごはん|夜まで営業の店マップを確認しておきたい。
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